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大起証券株式週報
| 株式週報 |
| 2025/11/17(月) |
| 【日本株】 日中関係に要注意 |
| 日経平均株価は、5万0,000〜5万1,500ドル水準 で売買が交錯した。米国株が不安定な値動きになる中、日本株も売買が交錯した。10月は急ピッチな値上がりが続いていたが、米ハイテク株の不安定化、米利下げの不透明感などが、投資環境を不安定化させている。高市首相の積極財政を志向する姿勢に大きな変化は見られないが、持高調整を進める動きが優先された。企業の7〜9月期決算は総じて好調であり、自社株買いなどの株主還元策も積極的に行われているが、日経平均株価の株価収益率(PER)は19倍水準に達していることもあり、積極的に押し目買いを入れるような動きは見送られた。5万円の節目水準が支持線になるも、上げ一服感が強く、週を通じて売買が交錯した。 米国株の値動きが不安定化する中、日経平均株価の値動きも不安定化しやすい。10月の急伸地合に対する反動安の消化が最優先されている。企業業績の底固さ、企業の株主還元策の強さを考慮すれば、日本株がピークアウトする兆候は依然として乏しい。調整売りが広がっているとは言え、5万円台が通常の価格水準として受け入れられていることは、日本株に対する強気評価が維持されていることを示唆している。このため押し目買い優勢の展開が基本になるが、米国株が高値波乱の展開になっている以上、日本株も当面は現行価格水準で過熱感の緩和を進めるプロセスが求められる見通し。日中関係の悪化が企業活動にも影響を及ぼし始めるリスクも、株価の上昇余地を限定しよう。 サイコロジカルは、前週の7勝5敗から変わらず。14日RSIは55.12。 今週の予想レンジ 4万9,000〜5万1,500円 先週のレンジ 5万0,246〜5万1,513円 |
| 【米国株】 高値圏で売買交錯 |
| ダウ工業平均株価は、4万8,431ドルまで値上がりして過去最高値を更新した後、4万7,000ドル台前半まで反落する不規則な値動きになった。週前半は米政府機関の閉鎖が解消されるとの見方、更に低調な米経済指標が米連邦準備制度理事会(FRB)に利下げ対応を促すとの見方から、投資家のリスク選好性が高まった。実際に、過去最長となった米政府機関の閉鎖は解消され、来年1月までという短い期間ではあるが、当面の予算手当てが実現している。しかし、週後半は複数の米金融当局者が利下げに慎重な発言を行ったことで、米金利上昇と連動して調整売りが優勢になった。12月利下げについて、マーケットは五分五分の確率との見方に傾いている。ハイテク株は引き続き上値の重さが目立つこともネガティブ。 米政府機関閉鎖の終了で、実体経済に対する信頼感が回復していることはポジティブ。こうした中、マーケットの関心は発表が再開される米経済指標、それが米金融政策見通しに与える影響にシフトすることになる。11月20日には9月分の雇用統計が発表されるが、ここで低調な数値が発表されると12月利下げ観測が下値をサポートしよう。ただし、根強いインフレ圧力への警戒感が残される中、当局者の意見は割れた状態が続く見通し。押し目買い優勢の地合が維持される見通しだが、高値波乱の展開になろう。下値は4万6,000ドル水準まで見ておく必要がある。ハイテク株も引き続き高値波乱の展開を想定しておく必要がある。 サイコロジカルは、前週の7勝5敗から6勝6敗に。14日RSIは50.87。 今週の予想レンジ 4万6,000〜4万8,000ドル 先週のレンジ 4万6,934〜4万8,431ドル |

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