イラン戦争終結期待だと底堅い展開に

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大起証券FX週報


ドル/円  ユーロ/円  豪ドル/円  エマージング通貨(南アランド/円・トルコリラ/円)

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ドル/円相場
2026/06/01(月)
【米ドル】 イラン情勢に注目もボックス相場を踏襲か
米ドル/円相場は、1ドル=159円台前半でやや底堅く推移した。イラン和平への期待感から原油相場の上値は重かったが、ドル/円相場を大きく下押しするような動きは見られなかった。原油安はインフレ懸念を緩和しているが、米国とイランの和平合意が実現するのかは不透明であり、米金利・ドルに対する影響は限定的だった。米金融当局者からはインフレに対する警戒の声が目立つ状況が続いている。多くの当局者は現行の政策スタンスを適切とする一方、インフレが改善しない場合に利上げ対応を迫られる可能性を指摘している。現時点で早期利上げはメインシナリオにならないが、次の政策調整が利下げではなく利上げになる可能性がドル/円相場を下支えした。ただし、160円台乗せを試すまでの勢いはなく、膠着感が強かった。


イラン情勢とインフレ環境の先行き不透明感が強く、大きなトレンド形成には発展しづらい。イラン和平期待が原油相場の上値を圧迫すれば、米低下圧力がドル/円相場の上値を圧迫しよう。和平合意に対する期待が強化されると、米金利低下・ドル安が促されやすくなる。ただし、インフレ圧力の解消につながるのかは不透明感が強く、大きく値を崩す必要性は乏しい。このまま上下双方に決定打を欠く見通し。月初のため、5月米雇用統計などがイベントリスクになるが、市場予想通りであれば米金融政策はインフレ対応を優先し、雇用市場への対応は急がれない見通し。現行の価格水準を維持する可能性が高い。


サイコロジカルは、前週の10勝2敗から9勝3敗に。14日RSIは57.54。


今後1週間の予想レンジは、157.00〜161.00円。
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ユーロ/円相場
2026/06/02(火)
【ユーロ】 ECB利上げ観測で底堅い展開に
ユーロ/円相場は、1ユーロ=185円台後半まで値上がりする展開になった。イラン情勢の緊張緩和期待を背景に、お買い優勢の展開になった。対ドルでの値動きは鈍かったが、対円では4月30日以来の高値を更新した。イラン情勢の影響で景気減速懸念が強まるも、欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測も根強く、ユーロ/円相場は底堅く推移している。4月30日のECB金融政策会合の議事要旨では、政策金利の据え置きは僅差で決まったことが確認されている。複数のメンバーは利上げが議題に上がっても反対しなかったことが明らかになった。足元ではイラン情勢の緊張緩和期待が原油相場を押し下げているが、いずれにしてもECBが6月に利上げに踏み切る可能性が高いとの見方はポジティブ。


6月2日に5月消費者物価指数が発表される。4月から伸びが加速していることが確認されると、ECBが利上げに踏み切る可能性は一段と高まる。既にかなりの程度まで利上げの織り込みは進んんでいるとみられるが、まだ上昇余地が見込まれよう。特にイラン情勢の緊張緩和期待が強まると、最近の堅調地合を踏襲する形で一段高が打診されやすくなる。上値圧迫要因としては、ドル/円市場で日本当局の円買い介入が警戒されることだ。ドル/円相場の上昇余地は限られる見通しであり、ユーロ/円相場も186円台からさらに急伸する見通しにはない。


サイコロジカルは、前週の5勝7敗から10勝2敗に。14日RSIは57.45。


今後1週間の予想レンジは、184.50〜187.00円。
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豪ドル/円相場
2026/06/03(水)
【豪ドル】 リスクオン環境が続くと、185円突破へ
豪ドル/円相場は、1豪ドル=114円台中盤まで値上がりし、年初来高値を更新した。原油相場葉不安定な値動きを続けているが、投資家のリスク選好性は強く、資源国通貨は上値追いの展開になっている。4月のインフレ率は前年同月比4.2%と高水準だが、予想されていたほどに厳しい数値ではなく、豪中央銀行が6月に利上げに踏み切る可能性は低いとみられている。ただし世界的に株高が進行する中で資源国通貨に対する物色意欲は強く、115円の節目に迫る堅調地合になった。


このままリスクオン環境が維持されると、豪ドル相場は底堅い展開が想定できる。豪中央銀行の金利据え置きを前提にしても、物色されやすい環境に変化は見られない。当面は豪金融政策の横ばい見通しを前提に株価動向を見ながらの展開になろう。リスクオン環境を維持できるか否か、イラン情勢を見ながらの展開が続く見通しだ。115円を上抜くと、トレンドフォローの買いも膨らみやすい。ただし、豪中央銀行は年内に追加利上げに踏み切る可能性も高く、まだ利上げ対応の終了を前提にすることはリスクが高い。政策金利は3.60%から4.35%まで引き上げられているが、まだピークではない可能性がある。下落リスクとしては、中東情勢がリスクオフ化を促す展開になる。また、米ドル/円市場で日本政府・日銀が円買い介入に踏み切った際にも、米ドル/円相場の値下がりが、豪ドル/円相場を下押しするリスクは残る。


サイコロジカルは、前週の8勝4敗から7勝5敗に。14日RSIは62.05。


今後1週間の予想レンジは、113.00〜116.00円。
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エマージング通貨相場(南アランド/円・トルコリラ/円・メキシコペソ/円)
2026/06/04(木)
【南アランド】 政策金利は7.00%、リスクオンだと底堅い
南アフリカランドは、1ランド=9.8円水準まで値上がりし、2月中旬以来の高値を更新した。中東情勢の不透明感は強いが、投資家のリスク選好性が高く、新興国通貨は物色された。株高環境では買われやすい地合いが維持されている。南アフリカ中央銀行は5月28日、政策金利を6.75%から7.00%まで引き上げた。4月消費者物価指数が前年比4.0%上昇と中銀目標レンジの上限に到達したことで、利上げ対応が必要と判断された。クガニャゴ総裁は、インフレリスクが強まり、複数の大規模ショックが重なったことで影響が拡大する可能性があると説明している。


引き続きリスク投資の地合が重視される。投資家のリスク選好性が維持されるのであれば、9.9円水準まで上値を切り上げる可能性がある。中東情勢が株高環境にどのような影響を及ぼすかにも注目したい。下落リスクとしては、原油高加速から株価が急落する展開を想定したい。また、ドル/円市場で日本政府・日銀の円買い介入が行われた際にも、調整売りが膨らむリスクがある。


 今後1週間の予想レンジ 9.65〜9.90円/ランド
   過去1週間のレンジ 9.66〜9.86円/ランド
 
【トルコリラ】 ドル/円との連動が続く、上昇余地は限られる
トルコリラは、1リラ=3.4円台中盤から後半で売買が交錯した。引き続きドル/円相場との連動性が強く、底堅く推移ている。大きな値動きではないが、ドル/円相場が1ドル=160円に乗せた動きと連動して、リラ/円相場の下値は固かった。ただし、戻り高値を更新するまでの勢いはみられなかった。1〜3月期国内総生産(GDP)は前年比2.5%増となり、前期の3.4%増から下振れした。トルコ経済の減速傾向が再確認されるが、リラ相場に対する影響は限定的だった。対ドルでは一貫してじり安の展開になっている。


引き続きドル/円相場の値動きと連動する見通し。そのドル/円相場は更に上昇すると日本政府・日銀が円買い介入に踏み切る可能性が高いため、上昇余地は限定されよう。大きく上昇する場面があれば、介入による反落リスクに注意が求められる。6月5日に5月消費者物価指数が発表されることがイベントリスクになるが、リラ相場に対する影響は限定されよう。よほどのサプライズがなければ、トルコ中央銀行が政策調整を
急ぐ環境にはない。ドル/円相場との連動で底堅いが、3.5円台へのレンジ切り上げは難しい。


 今後1週間の予想レンジ  3.43〜3.50円/リラ
   過去1週間のレンジ  3.44〜3.48円/リラ
 
【メキシコペソ】 リスクオンだと高値更新が続く
メキシコペソは、1ペソ=9.2円台前半まで値上がりし、年初来高値を更新した。中東情勢は依然として不安定だが、世界的な株高環境で投資家のリスク選好性は高く、新興国通貨は物色された。ペソ相場独自の大きな売買材料はなかったが、リスクオン環境が素直に好感されている。米国とメキシコの間では「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の見直しに向けた2国間交渉が開始された。7月後半に再協議が予定されているが、カナダは米国とメキシコに対して16年間の延長を求める書簡を送付した。先行き不透明感は強いが、ペソ相場に対する影響は限定的だった。


引き続きリスク投資の地合が重視される。中東情勢は不安定化しているが、株高環境が続くのであれば、ペソも物色されやすい。9.2〜9.3円水準が打診されよう。中東情勢がリスクオフ化を促すと調整売りが膨らむが、大きく値を崩す可能性は低い。6月9日に5月消費者物価指数が発表される。ここで強めのインフレ圧力が確認されると、メキシコ中央銀行の利下げ観測が一段と後退し、ペソ相場の下値は固まりやすい。下落リスクは株安の他、ドル/円市場で日本政府・日銀の円買い介入が行われる可能性には注意が必要。


 今後1週間の予想レンジ 9.10〜9.35円/ペソ
   過去1週間のレンジ 9.14〜9.25円/ペソ
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休日の際は、更新をお休み致します。
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