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大起証券FX週報


ドル/円  ユーロ/円  豪ドル/円  エマージング通貨(南アランド/円・トルコリラ/円)

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ドル/円相場
2026/03/30(月)
【米ドル】 イラン情勢緊迫で底堅いが、円買い介入警戒
米ドル/円相場は、1ドル=1160円水準まで値上がりし、2024年7月以来の高値を更新した。イラン戦争は高いレベルの先行き不透明感を抱えているが、原油相場の高止まりがドル買い・円売りを促す展開が続いている。原油相場の高止まりが長期化すると、インフレ見通しにも大きな影響が生じかねない。これは日米双方の金融政策に対して引き締め圧力として作用するが、米長短金利の上昇が相対的に大きいことで、ドル買い優勢の地合が続いている。米金融当局者からは、積極的な利上げを主張する声は聞かれないが、先行き不透明感から様子見を支持する声は強くなっている。ただし、160円台では日本の当局者から円安けん制の発言が増えており、値動きは不安定化し始めている。


イラン戦争が継続中は、底堅い展開が続きやすい。特に原油や天然ガス相場の高止まりが続くと、米長短金利上昇がドル/円相場を下支えする展開も続こう。「有事のドル買い」の勢いは鈍化しつつあるが、まだ上値切り上げのリスクを残す。逆にイランで停戦期待が強まると利食い売りも含みらみやすくなるが、イラン情勢を見ながらの神経質な展開が続きやすい。基調としては160円台での取引時間を増やす方向性になるが、日本の当局者から円安けん制発言が増えていることには注意が必要な状況に移行している。円安に関しては、原油高による日本の貿易収支悪化圧力と一定の理由があるものの、片山財務相らは投機的な動きと批判している。実弾介入が行われるリスクも高まっており、押し目買い優勢の展開が基本になりつつも、思惑先行で不安定な値動きに移行しやすい。160円を挟んで乱高下しつつ、上値の切り上げを打診する見通し。4月3日の米雇用統計がイベントリスクになる。


サイコロジカルは、前週の8勝4敗から7勝5敗に。14日RSIは58.69。


今後1週間の予想レンジは、158.00〜162.00円。
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ユーロ/円相場
2026/03/31(火)
【ユーロ】 強弱材料交錯でボックス継続、イラン戦争の終結待ち
ユーロ/円相場は、1ユーロ=184円台後半で抵抗を受け、183円台前半まで小幅下落する展開になった。引き続きイラン情勢が注目されるが、上下双方に明確な方向性を打ち出せず、ボックス相場が踏襲されている。対ドルでは戻りを売られているが、ユーロ/円相場は値動きの鈍さが目立った。イラン戦争は1ヵ月を経過したが、先行き不透明感は強い。ただし、原油などのエネルギー価格が高止まりする中、ユーロ圏経済へのダメージが警戒される地合が続いている。インフレ懸念から欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が後退しており、逆に利上げ観測が浮上していることはポジティブ。ラガルド総裁は、インフレが一時的でも中銀目標を上回れば、政策を調整する可能性に言及している。ただし、その際にはユーロ圏の交易環境は一段と悪化することもあり、ユーロ/円相場は決め手を欠いている。


イラン戦争が継続中は、このまま売買が交錯する展開が続きやすい。金融政策と貿易収支環境の強弱評価が国策することで、一方的な展開には発展しづらい。このまま戦争が継続して原油相場が高止まりすれば、インフレ懸念がユーロ圏の金利を押し上げることはポジティブ。ただし、その際にはユーロ圏の交易環境悪化、景気リスクの高まりはネガティブ。最近のボックス相場が踏襲される可能性が高い。3月31日の3月消費者物価指数がイベントリスクになるが、ドル/円相場も高止まりの傾向が強く、上下双方に大きな値動きには発展しない見通し。182円水準では下値をサポートされる一方、185円台確立は困難だろう。


サイコロジカルは、前週の6勝6敗から7勝5敗に。14日RSIは47.48。


今後1週間の予想レンジは、181.50〜185.50円。
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豪ドル/円相場
2026/04/01(水)
【豪ドル】 イラン戦争終結期待だと底堅い、豪金融政策は不透明
豪ドル/円相場は、1豪ドル=109円台まで下落し、2月24日以来の安値を更新した。イラン戦争が「有事のドル買い」を促したことで、米ドルの堅調地合が豪ドル相場の上値を圧迫した。米ドル/円相場は高値圏で売買が交錯したが、豪ドル/円相場はイラン戦争がネガティブに機能した。世界経済の減速懸念が、資源国通貨の上値を圧迫している。2月消費者物価指数はトリム平均で前年同月比3.3%上昇と、前月から横ばいだった。豪金融政策見通しに大きな修正を迫る数値とは評価されていない。3月下旬は専らイラン戦争のリスク織り込みで、投資家のリスク選好性が後退したことが、上値を圧迫する展開になった。ただし、3月31日には停戦期待の浮上が米ドルの軟化を促し、豪ドル相場は下げ一服となっている。


イラン戦争は豪金融政策の不確実性を高めている。豪中央銀行のケント総裁補は、エネルギー価格高騰がインフレ期待を押し上げることがないように対策を講じるべきと発言している。5月にインフレ対策もあって3会合連続で利上げに踏み切るのか、景気リスクに配慮して金利を据え置くのか、不確実性が大きい。豪中央銀行金融政策会合議事要旨でも、3月回答での利上げの是非については意見が分かれ、金利の今後の推移を確信をもって予測することは不可能と報告されている。このため豪金融政策要因では大きく動きづらく、イラン情勢が注目されやすい。徐々に戦争終結の観測が強くなっているが、とスイカのリスク選好性が高まると、108〜109円水準を下値目途に、110〜111円水準までの切り返しが打診されよう。


サイコロジカルは、前週の6勝6敗から変わらず。14日RSIは40.91。


今後1週間の予想レンジは、108.00〜112.00円。
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エマージング通貨相場(南アランド/円・トルコリラ/円・メキシコペソ/円)
2026/04/02(木)
【南アランド】 南ア中銀、当面は政策金利据え置きへ
南アフリカランドは、1ランド=9.2円台後半まで下落した後、9.3円台後半まで小幅切り返し、明確な方向性を打ち出せなかった。イラン戦争を背景としたリスクオフ圧力が上値を圧迫したが、終戦期待が浮上すると押し目買いが入り、安値修正の動きが優勢になった。イラン戦争のリスク評価に強く左右される展開が続いている。3月26日に南アフリカ中央銀行の金融政策会合が開催されたが、政策金利は6.75%で据え置きとなった。全会一致の決定だった。イラン情勢に関連したエネルギー価格高騰が、物価全体を押し上げるリスクが警戒されている。ハニャホ総裁は、「慎重姿勢が適切だと証明されつつある」と発言している。


インフレ懸念の高まりを受けて、南アフリカ中央銀行の追加利下げ観測はほぼ解消されている。ハニャホ総裁は、中銀の予想モデルだと政策金利はこのまま据え置きになり、利下げ時期は来年1月に先送りされるとしている。イラン情勢次第だが、当面は政策金利の大幅な変更を想定する必要性は薄れている。このためイラン情勢次第の展開が続こう。イラン戦争の終結期待を高めていくことができれば、株高やドル安連動で9.5〜9.6円水準に向けて若干の底堅さが想定される。ただし、イラン情勢は極端な先行き不透明感を抱えており、不安定な値動きが続きやすい。


 今後1週間の予想レンジ 9.20〜9.60円/ランド
   過去1週間のレンジ 9.23〜9.49円/ランド
 
【トルコリラ】 ドル/円との連動が続く、上げ一服感
トルコリラは、1リラ=3.54〜3.61円水準で売買が交錯した。対ドルでは一貫してじり安の展開が続いているが、リラ/円相場は総じてドル/円相場と連動した値動きが続いている。イラン戦争はドル/円相場の押し上げ要因として機能していたが、終戦期待の織り込みが始まると、上げ一服となりやすい。高値では日本当局の円買い介入が警戒されることもあり、ドル/円相場の上げ一服感が、リラ/円相場も3.60〜3.62円水準で上値抵抗を確認している。ただし、大きく値を崩すには至っていない。2月失業率は前月の8.2%から8.5%まで上昇したが、あまり材料視されていない。


4月3日に3月消費者物価指数が発表されるが、インフレ環境は先行き不透明感が強く、リラ相場に対する影響は限定されよう。引き続きドル/円相場と連動した値動きが想定される。イラン戦争の終結期待からドル/円相場がこのまま上げ一服となると、リラ/円相場は上げ一服後の横這いから小幅安になろう。3.54円割れのリスクを抱えているが、極端な先行き不透明感を抱えた状態にあるため、上下双方に一方的な展開にはなりづらい。


 今後1週間の予想レンジ  3.52〜3.62円/リラ
   過去1週間のレンジ  3.54〜3.61円/リラ
 
【メキシコペソ】 メキシコ中銀は利下げ、中銀の意見割れる
メキシコペソは、1ペソ=8.8〜8.9円水準まで小幅下落する展開になった。イラン情勢の先行き不透明感を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まると、8.78円まで下落している。しかし、イラン戦争の終戦期待が強まると株高連動で押し目買いも入り、8.9円水準まで切り返し、大きな値動きには発展しなかった。メキシコ中央ぎk脳は3月26日の記入政策会合で、政策金利を0.25%引き下げて6.75%とした。3人が利下げ主張、2人が据え置き主張と意見が割れる難しい判断を迫られたが、景気減速が進んでいることもあり、インフレリスクへの対応強化は見送られた。主要国と異なる動きは、ペソ相場に対してネガティブ。


3月前半の消費者物価指数が4.63%上昇と高水準になっているが、メキシコ中央委銀行はインフレ対応を急ぐムードにはない。高金利環境に変わりはないが、追加利下げの可能性が払拭できないことはネガティブ。ただし、ペソ相場に関してはイラン戦争の展開状況の方が重視されている。戦闘終結期待から原油高、株安、ドル高にブレーキがかかっていけば、新興国通貨全体を物色する動きがペソ相場を支援しよう。8.9〜9.0円水準が打診される。イラン戦争の終結を織り込むことができるかに注目したい。4月9日に3月消費者物価指数が発表されることがイベントリスクになる。


 今後1週間の予想レンジ 8.80〜9.05円/ペソ
   過去1週間のレンジ 8.78〜8.98円/ペソ
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※ドル/円は月曜日、ユーロ/円は火曜日、豪ドル/円は水曜日、エマージング通貨は木曜日に更新予定。
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